
アニメ字幕始末記
2002年12月〜2003年8月末
半年以上も費やしたアニメ字幕がようやく完成しました。といっても、とりあえずの
ゴールに辿り着いたという感じです。今回は少し趣(おもむき)を変えて、それまでの経緯を
綴ってみたいと思います。
事の発端は去年の5月。初めて依頼があった映画の字幕が思うようにいかなくて、
消化不良ぎみだった事に始まります。
みんなで取り組んだ「字幕」という作業を、もっと納得のいく形にして残したい、という
気持ちから、何か一つの作品を自分達の力で仕上げたいと思っていました。
そんな時、
市の公民館クラブさんが購入したビデオを、無料で貸していただける事になったのです。
それが「千と千尋の神隠し」でした。お金がない我がサークルとしては大助かり。
ちょうどアカデミー賞を取ったところで、話題になっていました。
某新聞のコラムに「自分のクラスには聞こえない友達がいる。聞こえない人はこのアニメを
楽しめるのかな?」といった内容が掲載されたこともあり、はりきって取り組んだのは
よかったのですが・・・
さあ、戦いの始まりです。(笑)
「アニメだし、子供向けだし、そんなにセリフもないだろう」
な〜んて、とっても甘い考えでした。
テープ起こしするのがこんなに大変だったとは・・・。台本が入手できれば
もっと時間をかけずにできたのでしょうが、順番にビデオを持ち帰り、聞き取りにくいところを
何度も何度も再生し・・・担当箇所のセリフは覚えてしまうくらいです。
ビデオは借り物なのに、
擦り切れて千切れてしまうんじゃないかと不安になり、途中からはダビングさせてもらった
テープを使用。最後の方では、このテープも画質が悪くなってたな〜。
とにかく、テープ起こしに一番時間がかかりました。二時間を越える長編だし、登場人物が多くて
誰のセリフかわからないし、擬音をどのように表現するのかも悩みました。
全部のテープ起こしが完成したのは4月に入った頃。その原稿をビデオを見ながら
チェックしていこうとしたのですが、時間が足りない!そこで、まずはロールに下書きして、
下書きロールを映像に合わせてチェックする事に。
初めはアニメの雰囲気を壊さないようにと
極力要約を入れずに書き出しましたが、
「それでは読みきれない」
「字幕を追っていると映像が見られない」「難しい漢字が多すぎる」という
聴覚に障害のある方々からの意見が出され、その都度修正、また修正。
漢字にルビを振るのがいいのか、ひらがなで書くべきか・・・。子供向けならひらがなですが、
そうすると文字数が多くなるし、意味がわかりにくい事も・・・。
充分乾ききっていないインクがロールを汚してしまうのと戦いながら、
今年四月からの新入会メンバーも
設立以来のメンバーも、いっしょになって、ああでもない、こうでもないと、
試行錯誤(しこうさくご)の繰り返しです。
なんとか最後まで清書したのが7月も後半。
本当は7月中に上映会をしたかったのですが、とりあえず「夏休み中」と
いう当初の目標通り、夏休みギリギリの8月27日に鑑賞会を開くことにしました。
これが、県の難聴協ニュースに掲載されてしまうという、私達にとっては冷や汗ものの事態も
発生して、焦りまくりましたよ〜。ううううう〜。
字幕を作成するのも大変でしたが、もっと大変なのがアニメに合わせてロールを繰り出す作業です。
映像と字幕を出すタイミングが難しいのなんの・・・。長編なので集中力も要ります。
もっと短いアニメにすればよかった!と後悔したところで後の祭り・・・。
そして、いよいよ上映会当日。
外部のお客さんはほとんどなかったけど(苦笑)、二時間あまりの上映は無事終了しました。
魔女ユバーバのセリフに、『グッドタイミングね』というのがありますが、
「これだけは、ユバーバにそう言って褒めてもらえる
ほど、1/100秒の誤差でロール送りをした」と自慢した人も・・・。(笑)
アンケートには「これからもこういう企画を続けてほしい」という声もあり、本当にやってよかったなと
思います。但し、今度はもっと短い作品を選ぼうと反省も。(笑)
当日ロールを引く作業を担当したメンバーは、上映会の後、首や肩が凝った事でしょう。
本当にお疲れ様でした。
「完璧じゃなくていいから、内容がわかる字幕を」
「難聴者だからこそ、楽しめる字幕を作って欲しい」と、
難聴者の求めるものは人それぞれ違うようですが、
より難聴者に配慮された難聴者用の字幕を作っていきたいと思います。
ロールに書いた字幕は永久保存というわけにはいきませんので、
今度はパソコンに入力しなおし、手書きとはまた違った「パソコンによる字幕」で
もう一度上映できればいいな。(いつになるかは謎・笑)

8月9日 教養講座「柳澤時代の郡山」
台風による警報が出る中、実施を危ぶまれた講座でしたが、多くの参加者がありました。
公民館クラブさんからの要請で、聴覚障害者というより高齢者が多かったです。
歴史物は事前の準備がとても大切だと痛感。前もって出てきそうな歴史上の人物名や、
主要な用語はカットシートに用意。これがなければバニックしていたところです。
また、補助が書き直している時に、「その字間違ってる」とわざわざ筆記者のところへ
言いに来てくれる人もいて(汗)有難いけど、その間、講師の話が聞けないよ〜!
できれば補助に言って〜、と泣きそうになったり、同音異義語の聞き取りの難しさを
初めて体験したり。
「異例」と聞き取ったのが「慰霊」だったのですが、聞き取りのミスを指摘しに来てくれた
小父さんも勘違いしていて、違う漢字を何度も繰り返していたという・・・(^_~;)
難聴者の方は私達の提供する情報が全てなのですから、健聴者から何一つクレームが
つかないような要約筆記ができるようにならないと・・・。
そういう意味でも、健聴者の厳しい指摘がポンポン飛び出す、このような現場を与えて
もらえるのは幸せな事だと思います。アイソつかされないよう研鑽(けんさん)をつみましょうね。

8月6日 学習会
アニメの字幕、「聞こえるものは全部書く」事を実践すると、
「読みきれない、映像を楽しむ間がない」ことになり、もう一度チェックしました。
長いセリフはできるだけ原作のイメージを損なわないよう要約しようとしましたが、
これがまた難しい。できれば全部そのまま生かしたかったけど、伝わらなければ
意味が無いので、泣く泣く削除した部分も。これで解ったもらえるかな〜。
後半は新人さんの実習。
アニメに時間を費やしてなかなか練習できなかったので、略号・略字を忘れているなど
慌てたところもあったけど、何度も練習するうちにカンが戻ってきたようでした。
9月からは、みっちり実践練習したいと思います。

8月2日 納涼大会
去年と同じく、手作りゲームで大会参加。今年は景品も出し惜しみしないで(笑)
バンバン放出しました。但し、お金はかけてません。(爆)
納涼大会のメインイベントともいうべきビンゴ大会では、筆記者三人が
(この時間には三人しか参加できなかった)櫓を取り囲む三方向で
それぞれホワイトボードで当選番号を書き示し、聞こえない人ばかりでなく
健聴者にも好評でした。
ただ、サークルとしては、いろいろ反省点も。
人数が少ないので、番号を書くだけで精一杯。情報穂保障まではなかなか手が回らず、
司会とビンゴ当選者の会話など、少人数で合理的に伝達する方法を考える必要がありそうです。

7月25日 「人権教育研修会」
市内で長く教員をされ、今は市の主任児童委員、保護司、県の電話相談員としても活躍
されている古川澄子先生のお話。
人権というと堅苦しい話かと思っていたら、ご自分の経験など豊富な例を挙げられ、
とてもわかりやすく筋道立って話されました。
それでもジャンケンや体操(?)の時は、いつもながら書くのが大変。
話し言葉そのままにベタベタの関西弁で書くのは楽しいけれど、
もっと「笑い」に間に合わうように書ければ…等々、
いつものように反省は山のようにありますが、いい雰囲気でやらせていただきました。

7月23日 定例会
前半は納涼大会のゲーム作り。去年の経験から作業はテキパキ進む。
経験って、素晴らしい。(笑)今年のゲームは派手!蛍光色が光ります。
5つの玉(?)をいくつ穴に入れられるかを競うゲームで、完成後、皆で試してみる。
作成に参加してくれたメンバーの息子さん、おばちゃん達の方が上手で、ショックを受けたとか。
おばちゃん達ね、去年もこんなことして遊んでたの。(笑)
後半はビデオの試写。しかしプロジェクターの操作に時間がかかって最後まで見る
事はできなかった。難聴者からも文字を読んでいたら画面が見られないとの声があがり、
完成かと思われた字幕も再検討を迫られる。
ううっ。8月27日上映予定なのに間に合うかな〜。

7月9日 定例会
ビデオ字幕作業も大詰め。修正した後のロールの汚れが気になる。
こんなので上手くいくんだろうかという不安もチラホラ。
16日にも参加できる人だけが集まって、ようやく最後まで一応完成させる。

7月2日 学習会→ビデオ字幕
「夏休み中に一度は上演」という計画を推進する為、今月の学習会はビデオ字幕
作成にあてました。
清書を完成させた部屋の中はインクと修正の為の
除光液の匂いでクラクラ〜。(笑)
ロールの汚れを消すのに思ったより時間と手間がかかり、四苦八苦の一日。
次の例会で総合チェックだ!

6月29日 「救急救命法について」の講習
当初、OHP が立てられるかどうかわからない(部屋が狭いと立てられない)
ということでしたが、消防署のドアの前に車を止めて、確認しようとしましたら、
説明をされる消防隊員の方が出てきてくださり、
あっさり「大丈夫、大丈夫 スクリーンも立てられますよ」と快諾され、
難なくスクリーンなどの機材を持ち込むことができました。
反省点と次回の改善点としては、
心肺蘇生法の手順などは、画用紙などに手順を書いたものをあらかじめ
準備して、実践練習をしているナ者の目線の位置で、ステップごとに
画用紙をめくっていくなどの工夫があれば良かった。
「ビデオの前ロールの漢字にルビが欲しかった」と言われました。
前ロールを作ったときにビデオの字幕に入念にルビがふって
あったので、こっちの前ロールにもルビがあったほうがいいかと話に
出たのですが、ビデオは、誰が見るか年代も対象も不特定多数なのに対し、
今回の前ロールは、対象がわかっていたし、ルビが多いとごちゃごちゃ
するかと思って、ルビをふらないこととしましたが、これは、勝手に
判断しないで、難聴者の方の意見を聞いた方が良かったのかも。
手話通訳者の人にも「声」を出しながらの手話に慣れてもらえるよう、
繰り返し一緒に場数を踏むことが必要だと思う。
今回は、消防隊の人がOHPも要約筆記も知っていてスムーズに
ことが運んで良かったです。
とても要約筆記に好意的かつ協力的で、
「休憩が終わったら、○ページについてを説明します」とか
ノートテイクをしているそばで、繰り返し同じことが言いたいときは、
私の書いた文字を指差したりして、「書いている」ということを
意識した言動でした。
2年後(?)同じ講習会があるときは、きちんと準備してスムーズに
講習が進められることと思います。( きっとね・・・~~ )

6月25日 例会
午前中にメンバー数名で矢田寺にあじさいを見に行きました。本当は例会の時間内に皆で
行きたかったんだけど、見学者があるかもしれないということで計画変更。行ける人だけの参加
ということに。来年は皆で行こうね。
外でのノートテイクというのは、何をどこまで書けばいいのか難しいですね〜。誰かが説明するのを書く、
というならいいのですが、聞こえる物は全部書いて欲しいと注意され、他のグループの雑談とかも?
と、戸惑ったり。(^^;)
又、矢田寺は山寺で、雨上がりの足場も悪く、細い坂道。しかも後から後から人が
上ってくるという状況でのノートテイクは・・・。(TT)
でも紫陽花はとっても綺麗でした。
お昼ごはんは社協近くの中華レストランで。中華のターンテープルの上に
筆談用の紙とペンを載せ、くるくる回すと会話も弾む。(笑)これはいい方法だ!
昼からの例会で、アニメの下書きのチェックを済ませました。
後はいよいよ清書です。長かった〜、って、まだ終わってない!

6月11日 例会
市の広報「つながり」に掲載してもらった、中途失聴・難聴者への呼びかけを
御覧になった方が見学に来られました。
サークルメンバーの自己紹介の後、「芸能」と聞いて何を思い浮かべるか、旅行に行くなら
誰と行きたいか等、挙手選択の同時性を練習をするうち、必然的(???)に
次の例会は紫陽花(あじさい)で有名な矢田寺に遊びに行く事に(笑)。
お天気良いといいね。

6月4日 学習会
「要約」するという基本に戻っての学習。各自の書けるスピードを把握し、
何割程度の要約が必要かを確認。
例文を決められた字数に要約する作業では、
どこを省くかで筆記者の個性や趣味、興味の対象が出てしまいました。
本筋には影響がないとはいえ、通訳者というフィルターを通すと色合いの違った
通訳になる事を目の当たりにして、ちょっと怖くなってしまいました。

5月31日 「防犯について」
聴覚障害者対象のレクチャー。OHPを立てられる
スペースがない事、難聴者は一人しか参加しない事などの理由から、
派遣としては初めて、ノートテイクで参加しました。
OHPと違って訂正が入れにくい事、ビデオでの説明となると、
「要約筆記を見ながら画面を見る」ことの難しさ(ほとんど無理なのでは?)等、
様々な問題が見えてきます。
主催側との事前の交渉がとても大事であることを改めて感じました。

5月25日 ごみニケーション
今年は市の福祉会館から三の丸会館に場所を変更。こぢんまりと福祉会館だと思ってたのに、
三の丸の体育館に客席もずら〜っと並んでいてビビりました。
資料が間に合わず、当日に関係団体の間を走り回って、なんとか本番までに前ロールを
作成。小学生の環境作文のコピーも当日やっと入手。でも心配していた通り、作文の内容が訂正・加筆されて
いたりして大慌てする一面も。
大和獅子太鼓の生演奏は迫力あったけど、それをどう表現するのか悩みました。
太鼓の振動と演者のパフォーマンスに埃がモウモウ。それがOHPのレンズやステージに
細かい黒い点を付けて・・・。こんな時はカバーすればよかったのかな?でも途中で入る
勇ましい掛け声とかは書き入れたいし・・・。
いろいろ課題の残る(毎回だけど)派遣でした。

5月14日 定例会&現場体験&奈良支部集会
金魚も人数が増えて、多角的活動ができるようになってきました。
メンバーがビデオ字幕班、現場体験班、そして学習班に分かれた一日。
ビデオ班はアニメの字幕下書き作業。ゆっくり書けるし修正もできるし
「いつもこれくらい書けたらな〜」と思ったそうな。(笑)
要約筆記の近畿ブロック奈良支部集会に参加したメンバーは「要約」について
勉強。「話についていけないのは、きちんと聞く事ができていないから」という
お言葉は骨身にしみます。(涙)
現場体験は健康講座で生活習慣病についての要約筆記。新入会のメンバー1人を含む
四人で行きました。今回、定例会では字幕作業に専念する為、難聴者の方にはこちらに
参加していただきました。
では、初めての現場体験の感想を。
**********
二、三日前から今日の派遣の事がすごく不安で、最近ロールに書いてない事もあって
「できるのかな?」と不安いっぱいの参加でした。
自分で気がついた事・・・話し手の頭の部分がよく聞き取れない事が多い。
ボンヤリ聞いている事が多い。書く事より話を聞くというかその話を理解する方に
気持ちが傾くというか、気がついたら書く事を忘れていた…。
あと、ヒザとか腰とか痛くて…。体の不調、年のせいもあるし…。やっていけるかな?と
思った一日でした。
本当に基本である「正しく」が私はどもうできない事が多くて、聞き取れないというか
これは致命傷じゃないかと思います。四人でローテーションを組んでいましたが、自分の
番が来るのが怖くて…初めて感じた不安な自信のない一日でした。
現場に行く時は誰でも不安なものです。少しずつ慣れていってくださいね。
難聴者の方からは「初めてなのに上手に書けていた」というお言葉も頂いています。
要約筆記は『汗書いて、恥かいて、ベソかいて』上達するものだそうです。
私達も含めて、まだまだ入り口にきたばかり。一緒に頑張っていきましょう!

5月7日 学習会
それぞれの書ける速さや癖字をチェックしたり、補助の役割を確認したり。
聞き溜めをして書く練習や略語・略号の復習など、基本的だけどバラエティに富んだ
内容でした。
「いろはにほへと…」をひたすら書く!というのもありましたが、ほら、私達って
若い(?)から「あいうえお」のようにはスラスラ書けませ〜ん。(爆)
内容の濃い学習だったので「疲れた」との声が続出。←若いのに?(笑)
予定より早めに終わってあとは雑談になってしまいました。(笑)
担当者がせっかく準備してくれていたのに申し訳ない。
まあ、雑談も情報収集の一環だから。←言い訳大魔王 (^_^;;;;

4月24日 定例会
前半は前回に引き続いてディスカッションでの要約筆記の練習。
ゴールデンウィークの予定についてのトークでした。
中盤では来年度の養成講座についての打ち合わせ班と、字幕下書き班に分かれて作業。
後半はプロジェクターを使ってアニメと字幕を照らし合わせ。
字幕作業に思った以上の時間がかかることから、次回からはテープ起こし原稿のチェックを
省くことに。これで少しは能率あがるかな?
夏休み中に見てもらえるようにしたいな〜。

4月13日 外堀公園フリーマーケット
去年に続いてお城祭り期間中のフリーマーケット出店です。
朝も早くからサークルのメンバーが持ち寄った
様々な品物をスペースに並べていると、その端からお客さんが・・・。
朝一番に来るお客というのは、スゴイ人が多い!まだ荷解きしていない紙袋や箱を自ら開けて
品物を出そうとするんです!しかも値切り倒すし!それはいくらなんでもないやろー!という人もいたけど
根負けしちゃって(笑)。
そうかと思えば「ボランティアサークルなの?じゃあ、何か買わなくちゃ」と
言って
下さる方もおられました。感謝。m(_ _)m
内輪でも結構買い物してたよね〜。私もブルーレットを買ったぞ。
安かったもん!
お天気に恵まれて昼過ぎには店じまい。半年分くらいのロールが買えるかな?

4月6日 定例会
今月から交流と練習を兼ねて「ディスカッションを書く」事に。この日はその初日。
20分ほど四人が意見をやり取りしました。その内容については近日公開予定です。(笑)
某有名トーク番組にちなんで『金魚の部屋』というタイトルでアップしようかな。
後半はアニメに字幕をつける作業。年末から順番にビデオを持ち帰ってテープ起こしした
原稿を、実際に映像を見ながらセリフとセリフの間や擬音などをチェックし、ロールに書いてみました。
映像の下部分にOHPで横書きに映し出された文字は、普段映画館で見る字幕と違って
かなり大きく感じます。字の大きさ、数字の表し方、子供に解るような漢字の遣い方や物音の表現の仕方など、
難聴者と筆記者がいろんな意見を出し合いながら進めていきました。
聴覚障害の方々や、ろう学校の子供達にも見てもらいたいと思っています。
みんな、頑張ろうね!

4月2日 学習会
第一水曜日は原則として要約筆記者の学習会。この日は、難聴者お一人も参加してくれました。
まず今年入会したメンバーの演芸大会での感想を聞き、その後、例文を読み上げての
練習。まだまだ勉強が必要なのは皆同じ。「聞きながら、まとめながら、書きながら」という
究極のながら族になるのは大変です。(笑)
後半はビデオに字幕をつける検討会。
テレビの使える部屋に移動し、今後の作成方針を相談。初めての事なので、実際に動き出す
まではいろいろ問題が山積みされているような・・・。(笑)
千里の道も一歩から! まずはスタート・ラインに立ちました。

3月29日 ふれあい演芸大会
今年で3回目の参加となる障害のある方達とボランティアとが参加する演芸大会。
養成講座を終了した新入会の方にとっては初めての現場となります。
同時通訳は先輩(頼りないけど・笑)が行い、ロール引きや補助などを体験してもらいました。
「スクリーンに映し出す事によって、雰囲気が違ってくるのがよくわかった」との感想。
確かに、楽器の演奏などでは聴覚に障害のある人には充分楽しめませんが、歌詞が映し出されていると
健聴者もその歌を口ずさんだりして楽しめているようでした。
自作のイラストなどを準備してこられたサークルもあり、OHPがスクリーンに映し出す
蝶々やらくだ、カッコウの絵も場の雰囲気を盛り上げていました。私達も、「こういう使い方もあるのか」と
逆に教えられ、とても有意義な一日だったと思います。

3月27日 定例会&現場体験
今までは人数の関係上、現場と例会が重なれば例会は取りやめになっていました。
でも新規入会者が増えて同時進行できるようになり、サークル活動にも幅が出てきました。
現場組は保険センターで行われた「健康づくり講座・高齢者の心の健康づくり」に。ほとんど
手渡された資料の通りだったので、スクリーンを見ている人は少なかった。(笑)
このシリーズ講座は、要約筆記がどんなものであるのか、こういうサークルがある、という事を見てもらうには
いい機会なので、これからも参加させていただきたいと思っています。
一方の例会組は、29日の演芸大会に使う前ロールの準備や、今後の打ち合わせ等で大忙し。
例年より前ロールの資料が多いのは、OHPを使う便利さがわかってもらえたからなのかな?(笑)
人数が増えたのでお持ち帰りすることなく、例会の時間に全て作成できました。

3月12日 講座打ち上げ&現場体験実習
養成講座終了の打ち上げを兼ねて、奈良リビングに掲載されていた、地元・郡山の料理旅館「尾川」さんの
無料お茶会に参加した旧メンバー(笑)。もっと軽い催しだと思ってたら、他のお客は
着物を着た人等お洒落をした年配のご婦人方ばかり。皆さんお昼(4千円)も予約しておられて、
タダでお茶をいただきに来たあつかましい団体は私達だけだった。(苦笑)
素敵な和風建築のお庭を拝見したり、お茶室を覗いたり。
お琴の演奏、由緒ありげな雛人形の説明、お茶席での貝合わせ等、普段大股広げてOHPの前に座っている
私達にとって、そこは異空間。(爆)
説明が早口で、ノートテイクもあまりできなかった。
(内容が典雅すぎて難しかったというのもある。)難聴者の皆さん、すみません。もっと精進します。
お茶会の後、おぜんざいも頂いて、本当はこの後皆でランチするはずだったのに時間がなくなり、
コンビニでおにぎり買って福祉会館へ。みーんなあわせても2千円にもならない昼食。
なーんてリーズナブルなんでしょう!(笑)
午後の例会は新入会者の現場実習。社協職員さんからのボランティア保険の説明を書いて
もらいました。内容が難しかったにも関わらず、初めてとは思えないくらい皆さんお上手。
講座終わってすぐにあんなに書けたら先が楽しみですね!私達もうかうかしてられません。
受講生全員入会してくれて、一気に倍の人数に。新旧隔てなく、
楽しく仲良く(これが私たちのモットー!)頑張って行きましょう!

2月24日 (午後)「転倒防止」講演
地域の社協と老人クラブが主催する講演に、要約筆記をつけさせてもらいました。
理学療法士 奥田 真由美さんの楽しい語りで、すごく雰囲気のいい講演でした。
平和地区の高齢者の皆さんの元気な事!
初めて要約筆記を見る方がほとんどで、講師の先生よりもスクリーンに
視線が集中しているのが心配でした。
「先生、気を悪くされないかな」と心配しましたが、
要約筆記の意義を充分理解してくださっていて、ご自分の言い間違えなども
スクリーンを確認されて、訂正されたりしていました。
では、今回筆記者としてではなく、総監督(爆)として客席にいたメンバーのコメントです。
**********
要約筆記ですが、話の内容はほとんど書かれていて成功でした。
気づいたこと三つほど: