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「がんばってね」の言葉は・・・

久しぶりに登場のヨックモックです。
オミクロン新種コロナの出現で、またもや籠りっきりの(?)生活を強いられ、すっきり
しない気持ちで毎日過ごしていますが、皆さんはお変わりないですか?
新聞に目を通していると、『喪の旅』に震災の年に妻を亡くした新沼謙二さん と書かれた
記事が入ってきた。
夫妻はバドミントンが縁で出会い結婚されたのだが、2010年の秋に博江さんの首に小さい
いぼができ大学病院で診てもらうと余命1年と言われたが、どの臓器から広がったものか
わからない原発不明ガンだとか。手術を受け抗がん剤治療を検討している間に進行し、
日本大震災の年2011年9月に亡くなられ、その後で新沼さんは自分を責められたそうです。
その時にかけられた言葉の中に、「がんばってね」があり 本人にとっては相当きつかったと
記者の問いに答えられたようで、「めいっぱいがんばっていて、もうがんばりようのない
時に「がんばってね」という慰めに近い言葉はきついと述べておられます。
さらっと「無理しないで」「一緒にがんばろうね」や「あんたの味方だよ」と言われると、
その言葉が自分の力に加わると。
この記事を読んで、「がんばって」という言葉の意味を考えさせられた。周りの人が困難な
目にあっておられるとき、直ぐ言葉として出てくるのが「がんばって」ではないだろうか?
困っている人が目の前にいるけど、「がんばって」と声をかける者の立ち位置は?
と考えると冷めたというか直接関係ないけどあなた自身がんばりなさいよと、突き放した
ようにも感じられるなと思う。
相手の立場に立って物事を考えるというのは、難しいなと改めて感じる。
コロナ禍の中 日々の生活に困っている人が増えてきているし、適切な治療も受けられずに
亡くなる方もおられる中で、何ができるか考え、そういう人たちにより添えられたらと
思う。
思ったことを直ぐ口に出してしまうタイプだが、この性格を少しでも直さないと、とも
思ったのだが・・・。
ひとつ紹介を。
各地で補聴器補助に向けて進んできているようだが、兵庫県の2022年度予算案に
「高齢者の補聴器活用状況の調査の実施」として市民の要求であった高齢者補聴器購入
補助制度への導入事業を盛り込まれたようである。
①65歳以上 ②聴覚障害による身体障害者手帳の交付をうけていない
③耳鼻科医師の診断を受け、補聴器が必要との意見を受けた
④事後アンケート・モニタリングに協力する
などの要件を満たした人から抽選で400人程度、上限2万円で補聴器の購入費用を
補助するのだそうです。
東京都港区でも、4月から補聴器購入助成制度が発足するようです。
港区長は、難聴になっても仕事を続けられるように、他自治体より早めの60歳以上に
対象者年齢をさげたと答えておられます。助成額の上限は137000円、住民税課税の人は、
その2分の1の 68500円で、実施自治体では最高額だそうです。
また、難聴の早期発見のための「聞こえのチェックリスト」の活用なども盛り込んでいる
ようです。
このように、全国の自治体で補聴器助成が早く実現できるといいですね。
長くなりましたが、お許しを。
ヨックモックは、しばらく投稿をお休みします。
みなさん、お体には気をつけてくださいね。
2022.2.19。。。
○。。 ヨックモック 。。○
言葉は人によって受け止め方が違う、とても難しいものですね。
慰めも涙もいらない、温もりが欲しいだけ・・・という詩もありました。
その人自身を受け入れて、心を寄り添わせられる というのが理想でしょうか。
私が最近気になる言葉は、タレントやコメンテーターがよく使う「すご~い」。
本人は感心しているつもりなのでしょうが、頻繁に使われると馬鹿にしてるの?
と思う時も。三島由紀夫(だったと思う)が「すごい」を連発する人に「君は
語彙が貧困だ」というようなことを言ったというエピソードを思い出します。
いや、私もよく使うけどね・・・。(管理人)
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